嫌だ。この空間の、すべてが嫌だ。
必死に声を出すまいとできる限りの抵抗をしている自分も嫌だ。
それを楽しんでいる高杉も嫌だ。
体を愛撫する高杉の手も嫌だ。
気持ち悪い。全てが、気持ち悪い。
・・・誰か、助けて。
そう願っても隣にいる長州の奴らに聞かれては困ると思って声に出せない自分が気持ち悪い。
必死に涙をこらえる自分が気持ち悪い。
それを見て嬉しそうにしている狂った高杉も気持ち悪い。
でも。それ以前に。
早くこの行為が終わればいい、とあきらめきっている自分が、一番気持ち悪い。
「そこまでや。」
不意に。あれだけ助けを願った声が聞こえた。
高杉の首筋には、クナイ。
恐らく、山崎だろう。
「・・・ようやく来たかァ、幕府の狗どもが。」
隣の部屋では、声が聞こえる。
新撰組と、長州の怒鳴り声が。
酒を飲んで酔っ払っているんじゃないのか?
そういう考えがよぎったが、お酒に強い人たちが来ているのだろう。新撰組の声が少ない。



