そこには、前誘拐されたときに関わっていた桂小五郎もいた。
大丈夫。私は今、誰か分からないほど変装しているから。多分。

他にも、長州の浪士がたくさんいた。



「お、新人か?みねぇ顔だな。」


「はい。お酌をさせていただいてもよろしいでしょうか?」


「あぁ。頼むぜェ。」


話しかけてきた浪士の近くに寄り、酒を注ぐ。


「美しいな・・・お雪といったか。」


「お褒めの言葉うれしゅうございます。えと・・・あなたは」


「高杉だ。高杉晋作。」


高杉といった浪士の顔は悔しいほど整っていて、土方さんと並ぶほどだった。でも総司さんには適わないもんね!


「高杉はんでございますかぁ。お顔が整っていて綺麗やわぁ。」


飲み終えた高杉の杯に、酒を注ぐ。
高杉は私の注いだ酒を飲み干すと、語り始める。



「はは。お褒めの言葉、ありがとよォ。」


「高杉はんほどお顔が整ってらっしゃると、女子には困らないでしょうに、何故こんなところにいらっしゃるんですか?」


平然を装って、喋る。すんごく緊張する・・・。


「お雪がいうほど困らないわけじゃねぇ。だから島原で欲を発散しにくるのさァ」


くっそう女を欲のはけ口にしようと・・・。


込みあがった怒りを静める。


「もぉ。高杉はんったら面白いかたなんですねぇ?」


「そうかァ?普通男は島原で溜まった欲を発散しに行くもんだがなァ」