「・・・そうか。
では部屋はどうする?
橘君が女子と知れば、
橘君の身が危ない。
極力そういうのは
橘君も避けたいだろう?
だとすれば、ここの中の
3人の部屋のだれかと相部屋に
なるが、
それでもいいかい?」

近藤が智咲に問う。

「はい、結構です。
でも土方さんだけは嫌ですね。」

『だけ』の部分を強調させる。

「どういう意味だコラァ?!」

「そういう意味ですよ。」

沖田も笑う。

「てんめぇ・・・」

土方が青筋を浮かべる。

それを促すように近藤は言う。

「では総司の部屋でいいかい?
年も近いだろう?」

このとき沖田は19、
智咲は18だ。

「ええ。
土方さんじゃなければ大丈夫です。」

「てめぇ、まだいうか・・・」
土方の青筋が増える。

「私も智咲さんと相部屋、
大丈夫ですよ。」

土方を無視して沖田は言う。

「では、橘君に部屋を案内してやってくれ。」

近藤が沖田にいう。


「はい!
わかりました!
智咲さん、来てください!」

「あ、はい!」

沖田が智咲の手をひく。