山崎の言葉には耳を貸さず、ずっと鏡で自分を見て・・・って変態になりそうだから止めよう。



「ねー、山崎!もうそろそろみんな玄関にいるんじゃないかな?!」


「そうやなー。じゃあ、智咲行っとり?」


「なんで?山崎は??」


「わいは仕事が詰まってんのや。これでも忙しいんやで?」


「・・・!!大変だねぇ。がんばれ!!じゃ、先島原行ってますんで!!」


「ほなー。1人で玄関までたどりつけるんか?」


「大丈夫だってぇ!迷子になるわけじゃあるまいし!」


「そうかそうか。わいは智咲のこと低く見すぎてたんか。じゃ、頑張ってや。廊下」


音もなく山崎が消える。


「・・・そうだった廊下あるんだったァァァァァ!!!」




それから智咲が玄関に辿り着いたのは、2時間後だったという。




「はぁ・・・。着物は汚れていない!おっけ!怪我!していない!おっけぃ!ていうか皆もう集まってる!」



着物なので、小走りで皆のほうへと走っていく。



「おー。智咲やっと来たか・・・って誰?」


しんぱっちーが目を見開く。


「お?また新しい女中さんか?」


左之が嬉しそうに言う。


「また左之はー。島原に通ってるだけじゃ足りないの?」

平助が左之を哀れんだ目で見て。
・・・って。


「え?え?私だよ?何さ、酷くね?記憶抹消?まだ私はここにいるからね!!」