鼻血を止める。



・・・何かを忘れているような。


冬ちゃん!!!!!


「あ!ええっと冬ちゃんに女中の仕事教えてくる!」


「・・・がんばってくださいね?」




急いで立ち上がり、笑顔の総司さ・・・違う!総司に見送られて、部屋を出て、冬ちゃんを探す。



・・・庭にいるかな・・・。



そう感じて、庭へ向かう。走って、火照った顔を冷やしていく。


夏に入る前の、少し涼しい風が心地よい。




あ、いた。



冬ちゃんは、しゃがんで庭にある小川を見ていた。




「冬ちゃん!女中の仕事、まだ分からないことってある?」


いきなり走り寄ってきたから、一瞬冬ちゃんの肩がびくりと震える。


「・・・もういい。全部総司さんに教えてもらったわ。・・・それよりも。」


後ろを向いているので表情が見えない。


「・・・?」


「・・・総司さんって格好いいだけでなく、性格もいいのね!ますます惚れちゃった!!!」


いきなり立ち上がり、叫ぶ。


「え゛?!」