「・・・んで。何のようですか。」
土方さんの前で正座させられているので、機嫌が悪いのだ!
「・・・島原に行くっつぅ話だ。行く気はあんのか。」
「・・・んー。でも・・・。今は左腕が使えないし・・・まぁ肩の傷が治ってないからだけども・・・。しかも右目のこともあるし。雇ってもらえるかなぁ。」
左肩を見る。今でも風呂に入るのは一苦労だ。
「あー?でもお前島原行く気あんのか?」
「あるよ!!」
意気込んで話す。
「あー。無理だろ。てか敬語使えや」
「でもあります!」
「諦めろ。」
「でもあります!」
「諦め」
「でもあります!」
「ちゃんと喋らせ」
「でもあるんですよ!!」
ごがん!
土方さんの挙骨が私の頭を襲う。うぎゃおー痛い。
「だぁから。島原行くのを諦めろってんだ。その、なんだ。春っつぅ女は島原でもあんまりいい位についてねぇ。最近入ってきたばっかりなんだとよ。だから15両で引き取っ」
「本当?!ありがとぅぅぅぅ土方さぁぁん!!」
ぎゅううっと抱きつく。肩の傷が相当痛くなったけど、気にしない。
「あー。ちゃんと喋らせろ。あと離れろ。15両はあとから働いて返してもらう。だからさっさと傷治せ。話は以上だ」
「しりかた・・間違えた。土方しゃん・・・。今初めて土方さんを尊敬しゅるよ・・・。」
感動の涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃです。
「んだとこら。あとしりかたやめろ。」



