土方は智咲の袴を着せ終わる。

そこで沖田は土方に聞く。

「智咲さんはどうするんです?
女子と分かって、追い出すんですか?
それとも普通の隊士として扱うんですか?」

「それはわからねぇ。
近藤さんに聞いてから答えを出す。」

「そうですか…」

「待ってください!!!」

二人は声の聞こえるほうへ振り向く。

「智咲さん。
もう起きたんですか。」

「えぇそうです。
でも私は!
女子だから何ですか?!
ここを追い出されたら私、
のたれ死ぬしかないんです!
いくあてもありません!
お願いします、
ここにおいてください!
…隊士として。
稽古だってがんばります!」

一生懸命智咲は自分の思いを伝える。

「でもなぁ。
お前が一瞬うずくまった後、
何が起きているかしっているか?」

土方は智咲に聞く。


「…おぼえてません。」


「やっぱりな。
だったら教えてやる。
お前の発作はそこから起きたと俺は思う。」

・・・やっぱりか。
智咲は思った。