お互いの口から銀色の糸がひく。

「ん…。」

智咲は眠りだした。

沖田はそれを見届け、
やっと口を開いたとでもいうように、言う。

「土方さん、まさか男色の趣味だったなんて…
すいません、暫く距離をおかせてください。」

「ちげぇよ。
俺はあくまで女子が好きなんだ。
しかもこいつは男じゃねえ。
女だ。」

沖田は苦笑いする。

「どこからそんな自信と確信がでてくるんです?
しかもそんなことして、
智咲さんに嫌われても知りませんよ。」

「そういえるのは今のうちだ。
これを見ろ。」

土方は智咲の着ている袴を脱がす。
そこには、少しの傷と、
…さらしが巻いてあった。
男にはあるはずのない
胸の膨らみもある。
…大きいとはいえないが。


沖田は絶句する。

「まさか…本当に女子だったなんて…。
それより土方さん、
女子の服いつまで脱がしておくつもりですか?
誰か来たらどうするつもりですか?」

土方を促す。

「あ、あぁ。そうだな。」