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「谷口さぁん。もぉこいつ死んだんじゃないですかぁ?」


周りにいた浪士の一人が、谷口に話しかける。


「いや。気絶しているだけだと思う。鬼は死なない。」

「いやでも、あの吉田先生だって・・。」

「ほざけ!死んでいない!吉田先生は!不老不死なんだ!!こんな下衆みたいな野郎に殺されるわけがない!!」


谷口は狂ったように叫んで柱に縛られた少女を蹴り続ける。




ぶちぶちぶちぃっ!!



いきなり、少女を縛っていた縄が千切れる。



「な゛・・・っ?!」


「谷口さぁん!蹴りすぎちゃったから千切れちゃったじゃないですかぁ!ほらもう・・・。」


そういって浪士は少女に近づいて、縛りなおそうとする。

が。


「うぐぇ?!」


少女の手で顔面を思いっきり鷲掴みされる。


浪士の顔面を片手で鷲掴みしたまま、少女は立ち上がる。空っぽの右目に左肩に小刀を刺されたまま。



「谷口さん!やばいですよ!鬼が!鬼になりましたよ!」

「っるっせぇ!言葉になってねぇ!ましてやこの人数にかなうはずがねぇ。刀もこっちが持っている。一斉にかかればどうってことねぇよ!」