「・・・何。」


強気でいないと、痛さと恐怖で気が狂いそう。


「へぇ。まだそんなに元気があるんだ?そんなに痛くなかったかな?」


ぴしっ

小刀の持ち手を指ではじく。



「あ゛ぅ゛ぅっ!!」


持ち手が揺れるだけで相当の痛み。着流しに血が滲む。
周りの浪士たちが笑う。ああああ!!うぜー。


谷口くんは周りを見ると、更に調子に乗ったような顔をする。

絶対仲間がいないと何も出来ないタイプだよ。



「アハハ。その顔そそるねぇ。もっと虐めたくなっちゃうよ!」


そう言って懐から新たな小刀を取り出す。


「仲間がいないと何も出来ないくせに何調子に乗ったような顔してんの。気持ち悪い。」


余りにも顔が不細工になっていたので、毒を吐く。


「っの!!まだ言うか!そんなに生意気言うと片目なくなるぞ?」


図星だったようで、顔が赤くなっている。


「やりなよ。どうせできないくせに調子乗るな。」


「へぇぇ。いい度胸してるねぇ。じゃ、片目貰うね。」


え゛。冗談のつもりなのに!←
谷口くんが近づいてきている。


ぎゅうと目をつむる。でも無理矢理開かれる。





衝撃が、右目に走る。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い!





「あ゛うぅぅぅぅぅっ!!ぁあ゛あ゛ぁ!!あがぅぅぅぅ!!!」



「アハハハハハハハ!!いい気味!アハハハハハハハ!!」


焼けるような痛み。血の涙が右頬を伝う。


「殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺してやる!」


痛みの余り気が狂ったように同じ事を何度も叫ぶ。


「アハッアハハハハハハハ!!今の君じゃ哀れなだけだよォ!!」


途端に、首筋が熱くなる。
・・・刻印が、焼けるように熱い。どんどん意識が薄れていく。