「・・・どういう意味だ。まぁいい。失言は・・3回まで。残り二回だ。いいか。何故わたしが君にこんなに執着すると思う?
・・・謎が多いから。それもあるけど。第一に、何故栄太郎をあんな酷く殺したのだ。わたしはあれからずっと君に対する憎しみが消えない。」


「・・・・。」



桂という男は無反応の私を見て溜息をつき、すこし手を挙げる。後、


「もういいぞ!!!!」


と大声を挙げた。それと同時に蔵の扉が開く。開いたかと思うと、100人以上と思われる浪士たちがぞろぞろと入ってきた。


「・・・何をするつもり?」

「公開拷問だ。せいぜい楽しむがいい。谷口君。頑張ってくれ」


ポン、と入り口から走ってきた谷口という男の肩を叩いて、ぞろぞと入ってくる浪士たちを押しのけて蔵から出て行った。


谷口という男は、桂を見送った後にこちらを見て、にやりと不気味に笑った。


「・・・何?」

「・・・いや?何も。たださ・・・。池田屋でのことを桂さんに言ったの、俺なんだよね。」


自分が有利に立っていると思っているからか、こちらを見下したようなしゃべり方をする。


「で、何?」


「吉田先生のこと慕ってたのに・・。あんな酷い殺しかたを!お前はどうゆう神経してんだ!」


つかつかと歩きながら叫ぶ。あーあー瞳孔開いてる。


「こういう神経ですけど?」


怒りを誘うように言った。ざまぁ!
こちらに近づいてきて、ついに目の前に立つ。


「・・・っは。ハハハハハハハハ!!よく言うよ。」


すっとしゃがんで私と目線を合わせる。


「お前は・・。残された俺たちの気持ちがわかるか?あれだけ慕ってたのに・・。あれだけ信頼していた人の死というものが。しかもこんな弱々しい女子に殺されたんだ!」


無表情。こういうときどういう表情をすればいいのかわからない。



バチン!!


それが頭にきたのか、谷口という男は私の頬を平手打ちした。