なんか負けたくない。
「そ、そそ総司・・。私も一緒に医者に行く!最初からそう言ってたもんね!!」
総司さんに慣れてない『呼び捨て』を使う。ふん。見たか!ざまぁ!!!
「え・・・?なんですか智咲さ」
「えー?いつもどおりに智咲って呼んで!それとも人前だからって恥ずかしいの?」
恋人の『真似』所詮これくらいしかできないけど、それでもやりきる。
当然ぶりぶりっこの女の人はものすごい私を睨んでるわけで。
「総司さん?この人、総司さんの恋仲なんですかぁ?」
すがるように女の人は総司さんに聞く。
む。やばいぞ。
私は立ち止まって総司さんの裾をちょいちょいと引っ張る。
総司さんは当然振り向く。
「?どうしましたかちさ・・」
精一杯背伸びして、総司さんの後頭部に手を回して、目線を私に合わせて。思いっきり口にキスをした。
ゆっくりと総司さんの口から自分の口を離す。
「・・・?ちさきさ、」
いまだ総司さんは困惑。まあ、当たり前の状況。
「こういう関係だから!一切手を出さないでね!総司!!帰ろ!」
そういって総司さんの手を引いてもと来た道を戻っていく。
・・・何故、自分がこんなことをしたのかも良くわからない。
ただ『嫉妬』という感情に任せての行動。



