「んでそこの中くらいの人」


「永倉新八だし。」


「光を振りまく扇もってきてくれたら結婚してあげるよ」


「えっと、そこの無口の人が」

「・・・斉藤一。」

「竜の目ん玉ね!」


「でぇー。そこの・・・特徴ないなぁ」

「山崎烝や。特徴なくて悪かったな」


「闇夜に輝く折り紙を持ってきて!」



かぐや姫はどれもこれも無理難題を押し付けました。
そして5人の者たちは嫌々頼まれたものを探しに行きました。


これであきらめるだろう。そう思い込んでかぐや姫はおばあさんのもとへ戻りました。

しかし。あの5人はちゃんと頼まれたモノを持ってきました。


「はい、頼まれたモノ」


藤堂平助が持ってきたのは、金色に輝く木の枝と、その実でした。

「実と枝が離れているから駄目」


「はい、どーぞ」


原田左之助が持ってきたのは、金色に光る虎でした。
本人によると、毛皮をはぐのが面倒だったらしいです。(後日談)

「毛皮になってないから駄目」




「これでいい?」

永倉新八が持ってきたのは、光り輝く扇でした。

「光振りまいてないから駄目」




「・・・・・」

斉藤一が持ってきたのは、竜の目玉でした。

「血とかついてて生々しいから駄目!グロすぎる!」




「これでええか?」

山崎烝が持ってきたのは、闇夜に輝く折り紙でした。

「えー。なんか地味。もっと絵柄あるのないの?」



かぐや姫は、せっかく持ってきてくれたのをいちゃもんをつけてすべて駄目にしてしまいました。