「智咲、いきなりだがお主、女子であろう?」
「・・・?!!?!?
えぇ?!えええ?
な、んで?」
智咲は目を見開く。
「む。喉仏がないからであろう。
みりゃあわかるわ。」
「そ、そうなればここを追い出されるので
しょうですか?」
焦りすぎて智咲は変な言葉づかいになる。
「あっはっは。
そんなつまらんことぁせん。
しかし、女が隊士をすることは、どういう
ことがわかるか?」
「・・え。いいえ。」
智咲は首を傾げる。
「だろうな。
女子が隊士をする、ということは、
士気の乱れに関わる。
それはどういう意味かは、わかるよな。」
芹沢の目つきが鋭くなる。
「壬生浪士組が、ばらばらになると?」
智咲は怯えながらもいう。
「そうだ。だから近藤には、
お主が女中になることを
すすめておいた。
目立たぬうちに身を引くのが
一番であろう。
よく考えておくがいい。」
「・・・はい。」
智咲は下を向きながら言う。
「うぬ。下がってよいぞ。」
「御意。」
そういって智咲は部屋を出て行った。
・・・女中に、かぁ。
でもここにいれるなら、なんだっていい。
下手にばれると、駄目だもんね!
「待って!」
「へ?」
お梅が智咲を呼び止める。
「ちょっと・・・お話
いいですか?」
「・・・はい。」



