「んで?
お前、島原でなんで女装してたんだァ?」
「いーえいえいえ。ただの興味本位ですよぉ
旦那ぁ。ていうか女装じゃないですし。お洒落と
呼んでくださいます?」
頭にでかいたんこぶを抑えながら智咲は
否定する。
「あぁそうだったな。でも女だって忘れてたなぁ?
お前女気ねぇし。でもこのまま女中に入ったほうが
いいんじゃねぇの?」
「えー。料理は一応できますけどぉー?
土方さんへの料理は不明ですが?」
「やっぱお前は隊士で十分だ。
そんで。芹沢さんが呼んでたぞ?
さっさと部屋向かえ。」
「っへ?!芹沢さんが?
なぁんか機嫌よくないので
土方さん行ってきてくれるかな?!」
ごちっ!
沖田が頭にたんこぶのだるまを作った智咲が
土方の部屋から出てくるのを目撃したという。
・・・・・・・・・・・
「智咲です。」
「おぉ入れ。」
「失礼します。」
智咲は芹沢の部屋に入ると、芹沢の前で正座をする。
「あの、なんの御用でしょうか?」
「あぁ。梅。出てきていいぞ。」
すーと押入れがあく。
「なんでそんなとこに人が入ってるんですか。」
「お梅です。」
「無視?!」
お梅といった人は、芹沢の隣に座る。
「妻だ。」
「は、はぁ。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
そういってほほ笑むお梅。
美しい。
智咲はそう思った。



