救いの手


それから、メイクしてもらったりして実家に着いた。

ピンポーン

「はい、千秋ですが。どちら様でしょうか?」


「神音です。ただいま、帰って来ました。」


「神音様ですか。お待ちしておりました。」


門が開いた。

久しぶりだなー

門から家までが長いから車に乗らないと疲れるこの家は。


「お母様、ただいま戻りました。」


「神音、お帰り」


いつまで経っても変わらないな。

さっさと紹介して帰ろう。


「キャー可愛い子名前は?」


天愛は困った顔をした。

おどおどしててそれがすごく可愛い!


「始めまして、美野天愛です。」

そして、天愛は深くお辞儀をしてにこっと笑った。

どこで覚えたんだこの子は愛想が良いというかなんというか。