怒り狂っていたがハッと思いレンを追いかける。

「レン!!!!」

ドアを勢いよく開け、使用人たちが驚く中、レンが止まり私が駆け寄った。

「クー、な・・・」
「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!」

ゴッ

物騒な音が、ホールに響いた。
 なぜなら殴ったからだ。私がレンを。

グーで。

平手打ちなんてかわいい事はしません。怒ってますから。

 レンは頬を押さえて痛そうに、驚いていたが、フッと笑った。

「結局反応もまったく一緒か。やはりアイツか」
「どういう事?」
「俺を殴った事。俺を殴るのはお前ぐらいしかいねぇよ」

そう言われたことに何故かムッとした。

「私だけじゃないよ!! リツだって・・・・・・えっ?」

何か言葉が出てきた。 “リツ”って誰?

「やっぱり、完全に忘れているわけじゃないらしいな。完全に思い出せクー。話はそれからだ」

そう言って、城から出て行った。
 私は急いで国王のところに行った。

「お願いします」

帰ってきた私をみて、驚いていたが話してくれた。

 私の出生を