その日は呉羽が思ってたより楽しくて、穏やかに過ぎていった。


放課後、学校で芽依と、慧と、慶一と別れて、呉羽と、琉嘉は一緒に校門を出た。



「どう?呉羽、今から無事にやっていけそう?」


と聞かれた。


「まぁまぁかな……。」


「そっか。無理はしないでね?」


と琉嘉は優しく微笑んだ。



それから歩きながら色々“今までの呉羽”の話を聞かせてくれた。


その後、朝に会った呉羽の家の前で2人は別れた。



呉羽は琉嘉に手を振り、琉嘉の背中が見えなくなるまで見つめていた。


きっと、これから楽しくやっていけそうだと感じた。