「大丈夫かなんて分からない。だけど……今は信じてることが大事なんじゃないかな?

あと出来るだけ一人にならないことだろうな。みんなで行動すれば、少しは安全かもしれないし」


『そうだよね………。ゴメンね、変なこと聞いて。呉羽に連絡するんだったよね……。ゴメンね、遮ったりして』


「あ、いや………。心配なのは、みんな一緒だ。じゃあ、また明日な。眠れないかもしれないけど、ちゃんと寝ろよ?」



『うん………、ありがとう。おやすみ』


「おやすみ」


と返して電話を切った。


慶一はそのあと、呉羽に連絡をした。


呉羽は状況を早く飲み込んだらしく、琉嘉よりも早く電話を切ることができた。


慶一はすぐに眠りにつけなそうと感じ、いつでも芽依から連絡が来てもいいように、枕元にケータイを置き、いつもより早くベッドに潜り込んだ。