慶一side 22時頃のことだった。 慶一は芽依と、慧のことをぼんやり考えながら二階にある自分の部屋で勉強をしていた。 二人のことが気になり過ぎて、全然頭に入ってこない。 そんな時、一階から、 「慶一、芽依ちゃんのお母さんから電話」 という自分を呼ぶ声が聞こえた。 なんで芽依の母さんから俺宛に電話が来るんだ? なんて思いつつ、 「今行く」 と返事をして階段を降りて、下に向かった。