バッシャーンと音をたてて、水しぶきを上げて芽依は落ちた。 芽依は最後の力を振り絞り、もがいて、じたばたさせた。 「さぁ、思う存分、苦しみなさい!」 と女は芽依を見下げて叫んだ。 フッと女は突然思い出したように、『あ、そうだ』と声を漏らし、慧の亡骸を担ぎ上げた。 「コレ、もう要済みだから芽依へお見舞いよ」 と慧の亡骸を投げつけた。 バシャンと音をたてて、慧の亡骸は真っ直ぐに沈んでいった。 芽依も力尽き、同時に海の底に沈んでいった。