「何でそんなこと出来るのよ!!!人殺し!!!慧を……慧を返してよ……」
と芽依は叫び、泣き崩れた。
そんな芽依を女は見下しながら、
「“何で”ですって?」
と低く呟くように言った。
「教えてあげようか?私は芽依も、慧も、嫌いなの。だから殺してあげたの」
と泣き崩れた芽依の目線にしゃがみ、
「だから芽依も殺してあげちゃう。良かったね~、向こうで慧と会えるかもじゃん?」
と目を見開き、不気味に笑いながら、怯える芽依の首を手で鷲掴みし、力限りに締め付けた。
芽依は苦しそうな表情をしながら、女の手を掴んで、引き離そうとした。
だが、力が無くなり、意識がもうろうとし始めた。


