用を足し、手を洗うため、水道の蛇口をひねった。 手を洗い、水を止め、ハンカチで手を拭いた。 そして芽依は目の前にあるミラーにフッと向かい合った。 顔に涙のあとがうっすらと付いている。 芽依はため息をついた。 そして何気なく、制服にいつも入っている櫛を取り出し、髪の毛を整えた。 フッと外を見ると暗くなり、公園には街灯が付き始めていた。 「ヤバ、もう真っ暗だ。帰らなきゃ…」 と櫛をしまい、外に出ようとした。 その時………