水曜日

朝、琉嘉と呉羽は、いつものように2人で学校に登校した。


「おはよう、」


と言いながら教室に入る。


だが、そこにいたのは慶一だけだった。


琉嘉が慶一に、


「あれ、芽依たちは?」


と聞くと、


「あ?まだ来てないよ」

と言う。


いつもなら早く来ているのに……。


そう思った瞬間、



ガラッ



教室のドアが開いた。


芽依だ。


すると、教室に入ってきて、誰にも挨拶もせずに、自分の席についた。


何だか様子がいつもと違う。



みんな不思議で、目を見合わせた。


そして芽依の席に近寄った。