呉羽side


声が聞こえる―――……。



『ねぇ、なんで死なせてくれなかったの……?死にたかったのに……』



って何度も何度も連呼する……。


嫌だ……!


何だか分からないけど苦しくて、辛い……。



呉羽はバッと起き上がる。



「……またあの夢。なんなのかな……」


呉羽は入院先の個室の病室で冷や汗を拭う。


そしてベッドから身体を起こし、窓から外を見た。


「今日もいい天気………」


呉羽は微笑んだ。


呉羽side.end