血を流し幸せそうな顔で倒れる琉嘉を見て、呉羽は少しだけ微笑んだ。


「琉嘉………私、やり直せないって言ったよね?でもそれはこんな世界のままじゃっていう意味なんだ………


あんな記憶をずっと隠して仲良くなんかできないもの……


ねぇ、琉嘉、私も今からそっちに行くから、今度こそ、記憶を全部リセットして……前の私たちに戻ろう――……。


苛めなんてなかった私たちに戻ってやり直そう――……。」