「琉嘉?!琉嘉………琉嘉……」


呉羽は琉嘉の身体を何度も何度も揺すった。


だけどもう動かなかった。



琉嘉が憎くて殺した。



それのはずなのに涙がいっぱい溢れる。


呉羽は地面に落ちた血がついたナイフを迷わず取り上げた。


「……捕まらなかったとしても、私だけ知らんぷりしながら生きるのは絶対に嫌……」


呉羽は取り上げたナイフを自分の首筋に突きつけた。