火曜日


琉嘉が嬉しそうな表情をして呉羽を見た。

「呉羽!お願いできた?!あたしね出来たよ!二人とも生き残れます様にってお願いしたの………生き残れたね………」


その琉嘉の言葉を遮るように呉羽が琉嘉に抱きついてきた。


「そうだね、琉嘉」




「………うっ」


抱きついたのではなく、呉羽は琉嘉のみぞおちを殴ったのである。


琉嘉は意識はハッキリしているが、苦しそうにその場に崩れた。


「…………どう、して」


琉嘉は呉羽を見上げた。


呉羽はさっきまでの笑顔はなく、無表情で琉嘉を睨み付けたように見下ろしていた。