屋上の扉を開けると、心地よい風が吹いてきた。 マンションが高いので夜景もキレイだ。 しばらく空を見上げてみる。 だがまだ流れ星を発見できなかった。 「……流れないね」 「うん……、もうちょっと待ってみよう?」 そんな会話を交わしながら二人で座って上を見上げて待った。 すると向かいのビルに付いている時計が午前0時を知らせるベルが鳴り響いた。 それと同時くらいに流れ星がキラリと流れた。