そのあとは、琉嘉の部屋で音楽をかけながら、テストが近いので勉強したり、雑誌を読んだりしていた。 勉強中、琉嘉がケータイをいじりだした。 呉羽は黙々と勉強しているのだが、琉嘉は一向に文房具や参考書に手をつけようとしない。 呉羽は呆れて、 「琉嘉ぁ?ほらテスト近いんだし勉強しないと~。赤点取っても知らないよ?」 と冗談混じりに言う。 琉嘉はそこまで頭がよくない。というより悪い。 テストの順位は大抵ビリに近い。 「エヘヘ、息抜きだよ~」 と琉嘉も冗談混じりに言う。