未唯菜はその場で泣き崩れた。


母が近付く。


「どうしたの?!今の電話………誰?」


「警察……………。慶一らしき遺体が公園で発見されたって………」


母は目を見開いた。


「どうして慶一なの…………」


母は小さく呟いた。


「慶一の遺体かはっきりは認識されてないから確認に来てほしいんだって………」


と未唯菜は母に言うと、


「……もしかしたら、慶一じゃないかもしれないってことね?」


我が子じゃなければ良いということになるから、きっととても不謹慎な言葉になるが、今はそう祈るしかなかった。


二人は恐怖感を胸に、車に乗り込み警察署に向かった。


未唯菜は琉嘉に連絡することを忘れていた。


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