未唯菜side


20時頃、電話が鳴り響いた。

母も帰ってきていたので、同時に反応する。


未唯菜は慶一であることを祈りながら、電話を取った。


「はい………千歳ですが」


『○○警察が、こちらは千歳慶一くんのご自宅で宜しいでしょうか?』


不信感が沸く。


「…………はい、そうですが」


『慶一くんらしき人が○○公園で遺体で発見されまして………』


未唯菜は息を飲んだ。


受話器を持つ手が尋常じゃないほど震える。


『こちらの警察署にご確認にいらしてもらいたいのですが……。調べて割り出しただけのものですから、はっきりは認識されていないので』


「………はい、わかりました」


未唯菜はそう答え、電話を切った。