日曜日 未唯菜side 慶一の姉、未唯菜は朝10時頃、家に帰り着いた。 母は病院に勤めていて、夜勤だった他、勤め先の近所に住む母よりの祖母が体調を崩しているため、看病に行き、帰りは遅い。 未唯菜は慶一がいるだろうと、ドアノブを回した。 だが鍵が掛かっていて、開かなかった。 新聞もポストに入れっぱなしだ。 「あれ?慶一……まだ寝てるのかな?」 未唯菜は鞄から鍵を取り出し、扉を開けた。