すると慶一の右腕が胴体から離れ、グシャリと真下に落ちた。


「??!」


慶一はあまりの痛みと、衝撃に顔を歪ませた。


さっき口を刺されたので、叫ぶことさえ出来ない。


腕を切り落とされたので、固定された部分が一つ無くなり、不安定になった。


「固定されてるとこは痛くないけど、切り落とされたところは痛いでしょ?それが私の今までの苦しみよ。思う存分、苦しみなさい!!」


と女は次に左足の部分を切りつけた。


すると、さっきと同じように、さっきまで慶一に付いていたはずの左足が、綺麗に切り落とされ、真下に落ちた。


慶一は顔を歪ませながら、涙を流し、意識が朦朧としているのか虚ろな目をした。