豊先輩がとても怖かった。





でもそれは私のせい。





私を愛してくれているから怒るんでしょ?




これから先。





私はちょっと「豊」と呼び捨てしてみようかな、と思いました。





「ちー見て。
このボール珍しいと思わない?」



「はい。
すっごく珍しいですね。」






普通のバスケボールだった。






でも…先輩にとっては珍しいもの。