「東京?」




私はコクンとうなずいた。





ゼロじゃない。





悔しいけど、元カレと会ってしまう。





再会してしまう確率はあるんだよ。





「一人でそれについて考えてたの?」




「え…-」



「言ってくれればよかったのに。
別にんなの気にしないって。
たとえ元カレがいようが今彼は俺だし。
俺がスキって言ってくれた海子を信じる。
だからもう気にしなくていい。」





俊は少し背の低い私の頭に手を置いた。





俊・…。




温かくて、心がほっとした。