「すいません。 泣いちゃうなんて、まだまだ子供ですよね。」 ムリをして笑っている千春ちゃんの力になりたい。 心からそう思っても、かける言葉が見つからなかった。 「何、言ってんだよ。 人の恋人に抱きついておいてソレはないだろ?」 な、なんで…。 どうして俊がここにいるのだろう。 「俊…!」 「海子 お前は何をしてるんだよ。 バスケのシュート練も飽きるよ。 30分も待たされたら。」 30分!? 時計を見ると、本当に30分経っていた。 それで不機嫌丸出しって事ですか。