【続】WolfPrince1







「すいません。
泣いちゃうなんて、まだまだ子供ですよね。」



ムリをして笑っている千春ちゃんの力になりたい。




心からそう思っても、かける言葉が見つからなかった。



「何、言ってんだよ。
人の恋人に抱きついておいてソレはないだろ?」




な、なんで…。




どうして俊がここにいるのだろう。



「俊…!」



「海子
お前は何をしてるんだよ。
バスケのシュート練も飽きるよ。
30分も待たされたら。」



30分!?




時計を見ると、本当に30分経っていた。





それで不機嫌丸出しって事ですか。