【続】WolfPrince1







この時。




豊君は千春ちゃんを抱きしめて、静かに泣いていたらしい。




突然の出来事にとても戸惑ったけれど、千春ちゃんは豊君を優しく抱きしめたらしい。




自分も豊君の苦しさが分かる。




そう話していた千春ちゃんの目にはなみだが浮かんでいた。



「千春ちゃん。
いいよ、私の前では強がらなくていいから。」




そう言ったのは本音。