そんな時。 試合まであと少しと言う時に、豊くんの足が。 「豊!!足、どうしたんだよ。」 「ってーな。 触れてんじゃねぇよ、大丈夫だから。 ただ皆に言っておきてー事があんだ。 千春、先生呼んで部員集めとけ! 誠也、少し来い。」 「はい。」「あぁ。」 この日。 豊君は初めて「ちー」じゃなくて、「千春」と呼んだ。 先生を呼んだり、部員を集めるのに必死な姿を見て私は嬉しくなった。 …-ちゃんとバスケ部と向き合ってる。