「お化け屋敷だって♪
なんかドキドキしちゃうなぁ、ね。
俊っっ!!」


「え。
入りたいの?海子。」


「うん!!」




満面の笑みでうなずくと、俊は手を握ってお化け屋敷の中へ入って行った。





中は暗いし・…見えないし。




あるのは俊の背中だけ。



「なんかつまんないな、ここのお化け屋敷。
な?海子。」


「きゃーっ!!俊、助けてぇ!!」



つまらないっというお化け屋敷も私にとっては怖いものだった。





人生初のお化け屋敷は。




…こう終わった。