淳太君を？




見ると淳太君は泣いている優加を抱きしめた。




「全てを知れてよかった。
海子さんに感謝しないとな。」



そう言って優加の瞳から溢れる涙を何度もぬぐった。




優加は涙目で淳太君を見つめた。



「お前と海子さんはマジでイイダチだよ。
本当に俺が妬くぐらい…信頼してる。
きっと今の話にはなかったけど、つらい恋だって一杯。
…体験したろ？
いっぱい泣いてきたろ？
もう…させないから。
俺をスキになって良かった。
俺が初恋でよかった。
そう思わせてやっからさ。」