「美月ちゃん、今日も遊べないの?」 「うん、ごめんね」 「前もそうだったじゃん。私、もう知らない!」 ―――幼稚園の頃。 激しい運動は止められていた。 だから、友達と遊ぶ事はなかった。 遊ぶとしたら、絵本を読んだりするだけ。 …当然遊び盛りの園児たちには、不満だったのだろう。 私には、1人、また1人と友達が減っていった。