涼はゲート前で立ち止って振り返る。

「どうした?」
涼がキョトンとした顔をする。

「兄さん・・・・・・わざわざロスまで来てくれてありがとう。少し落ち着いたら、一度日本に帰るよ」
誠司が感謝するように言った。

「わかった。じゃなあ・・・・・・・・」
涼は、嬉しそうな表情で歩きだした。
そして、ゲート前で振り向き誠司に笑顔で手を振った後、ゲートの中に入って行った。