ヘタレ★ヒーロー





「その願いとは…」


「坊ちゃまと決して別れないでくださいッ」







「え?」

「別れてくれ」と言われると思ってたからびっくりした。


「いや勿論、坊ちゃまに愛想がついたのなら構いません。しかし、でなければ、愛を貫いてください」


「…。







当たり前です」


土方さんは申し訳なさそうに伏せていた顔を上げた。


「蓮見くんが好きですから」




「ありがとうございます」