「マジっすか?」 「なんだ?許さんって言われたかったか?」 「いえ。全然」 何これ? 「気持ちわるっ」 「おいっ」 アニキが苦笑いをする。 「熱でも、ある?」 「ない」 「転んだ?」 「ない」 「まさか、交通事故っ…」 「なーい。ほら玄関突っ立ってないで上がれ」 アニキはずかずかとリビングに向かって行った。 「「マジで?」」