「彼氏って。つい先週は好きな人が欲しいって言ってたじゃない」 「好きな人も出来て彼氏も出来たの!」 佐奈は幸せいっぱいの笑み。 「ってことで彼氏を紹介しまーす。たっくん」 「どーも。たっくんです」 「…ただの達也じゃん」 我が家の木の後ろから出てきたのはクラスメートの達也だ。 「ただのじゃねぇっ只野だっ」 「あぁはいはい只野くん」 「だから私たちカレカノになりました〜」 「ました〜」 二人で腕なんか組んじゃってる。