「私、博人に朝ごはん届けたら出るからアニキ、戸締まりヨロシクね」 「わかってるよ」 アニキは歯を磨きながら答えた。 「はぁ…。頼んだよ」 私は博人の部屋に向かった。 博人は気が向いたときしか部屋から出てこない。 アウトドア派のヤンキーアニキとは正反対のクールな中学三年生の弟。