夕飯の支度をしているとアニキが帰ってきた。 「遅かったね」 「話し込んじまってな」 アニキはそう言うと食卓の席についた。 ちょうどできたところだ。 「おーうまそう」 「ありがと。博人に届けてくるね」 今日は博人が好きなハンバーグだ。 「博人ー夕飯置いとくね」 『うん』 扉の向こうから返事が聞こえた。 私もお腹すいたな。 急いで食卓に戻った。