「こんにちは」 私は井沢先生に声をかけた。 「あっこんにちは。博人くんの様子はいかがですか」 「元気ですよ」 「…ならよかった」 井沢先生は少し微笑んだ。 井沢先生は博人が学校に行っているときから良くしてくれていた。 「凜子、上がってもらったら」 「そうね。ってなんであんたが言うのよ」 「まあまあ。どうぞ、上がってください」 佐奈と達也が井沢先生と男の子に言った。