「凜子ーっ」 「橘ーっ」 「逃げたって無駄よ」 足が遅い故に捕まる私って…。 結局、家の近くまでバカップルと帰ることになった。 「あれ?また来てるよ」 突然、佐奈が言った。 「ホントだ」 「誰?」 達也は知らないのか。 「博人の担任」 「あぁ」 バカップルはうちの事情を知っている。